平成30年度 千葉県警察大災害対策総合警備訓練 〜実働訓練編〜

平成30年8月30日
ユニオンベースにて千葉県警察本部主催、大災害対策総合警備訓練(実働訓練)が行われたのでその様子を報告します。

概要

主催:千葉県警察本部

実施日時

期日:平成30年8月30日(木)
時間:8:00~10:00
場所:ユニオンベース(千葉県印西市平賀2858)

訓練実施者 5機関 100人

  • 千葉県警察本部(警備課、広域緊急援助隊、印西署)
  • 日本赤十字社千葉県支部
  • 日本救助犬協会浦安チーム
  • 印西市役所防災課
  • 印西地区消防組合

訓練想定及び訓練内容

千葉県北西部を震源としたマグニチュード7.3の直下型地震が発生し、県内では最大震度7を観測。
被災現場(印西市)において、家屋の倒壊や土砂災害が複数発生したことから印西市平賀に現地指揮所を設営し、同所に指揮支援班を派遣し、情報収集、関連機関との連携・調整による救出・救助活動を実施する。

大地震を想定した本格的な救助訓練

地震発生後、印西警察署の移動交番車が現場に到着してから捜索、救助までの一連の流れを模した訓練で、消防総合、赤十字社、救助犬協会、市役所防災課の関連機関を動員した大規模な訓練となりました。

訓練の流れ

8:00-
移動交番車(印西署)が現場に到着、現場の状況を県警本部に報告

8:04-
特別機動隊等(印西署)が現場に到着し現地指揮所を設置、現地の状況把握活動を開始

8:05-
印西消防署が到着、現地指揮所を設置、消火等の活動を開始

8:15-
広域緊急援助隊、日本救助犬協会が到着。捜索活動を開始
(訓練ではフィールド内に隠れた被災者役の人員、被災者を模した人形を救護、搬送する)
印西消防署を含めた3機関でブリーフィングを実施

8:20-
指揮支援班、印西市役所、赤十字社が到着、合同調整を開始

10:00-
訓練終了

訓練の内容・目的

ユニオンベースフィールドを利用して行われた訓練では、主に救助活動、現場での指揮統制に重点を置き、緊急時に各機関に正しく情報が伝わり正しく行動することを目的としている。

現場では消防が消火活動を行う傍ら、印西署・広域緊急援助隊等は声をかけ被災者を捜索し、被災者を保護、搬送。日本赤十字が救護を行う。

印西署・広域緊急援助隊等による捜索で見つけることが困難な被災者は救助犬が捜索し、救助の精度を高めている。

フィールド内の構造物、ブッシュ、地形を利用した訓練は緊張感があり、参加者はみな真剣に担当の任務に当たっていた。

また、捜索・救助活動では想定上の居住者情報リストをもとに捜索活動を行うので、被災者を模した人形にも予め想定した名前を振り当てている。
人形に「○○さんわかりますか?動けますか」と問いかける様子は真に迫る物があった。

一連の救助活動を終え訓練は終了。

 

 

 

災害を想定したこのような訓練により警察、消防、赤十字社、救助犬協会と様々な機関が一体になって安全対策が取られていることのありがたさを実感できる有意義な機会となりました。

このような催しに微力ながらも貢献できたことを私達は誇りに思い、今後もフィールド運営に力を注いでいきたいと思います。